シャーメゾン土地活用メールマガジン 土地活用 サクセスマガジン VOL.57 2022年の「生産緑地問題」とは? 土地活用へどう影響する?

爽やかな気候の5月は、紫外線のピークともいわれています。お出かけの際は、帽子などでUVケアをしっかりと。今回は、生産緑地が指定解除された後の影響について考えていきましょう。

土地活用 サクセスマガジン VOL.57
2022年の「生産緑地問題」とは? 土地活用へどう影響する?

土地活用 サクセスマガジン VOL.57 2022年の「生産緑地問題」とは? 土地活用へどう影響する?

「生産緑地」とは、市町村から指定されて、市街地にありながら農業を継続することを条件に、税務上のメリットが受けられる土地のことをいいます。2022年には、多くの生産緑地が指定解除を迎えます。いわゆる「2022年問題」が土地活用へどのような影響を及ぼすのか、ガイドの佐藤さんに聞きました。

メールが正しく表示されない場合はこちらをご覧ください。

今回教えてくれるのはこのガイド:All About「不動産にまつわるお金」ガイド:佐藤 益弘氏 某メーカーの不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、CFP®資格を取得。現在は独立系FP会社の代表で、非販売系の消費者と共に行動するファイナンシャルプランナー=ライフプランFP®としても活動中。


Point 1 生産緑地の多くが選択を迫られる2022年


生産緑地に指定された農地は、固定資産税や相続税など税制面で大きなメリットがあります。指定解除の要件のひとつは、生産緑地として告示された日から「30年が経過した場合」です。生産緑地法が改正された初年度の1992年に指定を受けて、2022年に指定解除の日を迎える農地が多くあります。

そのため、2021年末までに指定解除後にどうするかを選択しなければなりません。選択肢としては、(1)宅地化など土地の有効活用、または売却をする、(2)特定生産緑地の指定を受けて10年間引き続き営農する、(3)特定生産緑地として第三者に賃貸する、(4)従来どおりの生産緑地としておく、などがあります。生産緑地を持っている方は、何を選ぶべきか今から考えて準備しておきましょう。

大まかに分けると、生産緑地の指定解除後の選択肢は、「農地のまま継続利用する」または「宅地として使う」の2つになります。


Point 2 2022年以降、生産緑地の多くが宅地化されると予想


近年の農業は、高齢化や後継者不足が深刻になっています。営農を続けられない生産緑地は、2022年以降には売却される可能性があるでしょう。こうした土地が不動産市場に供給され、宅地化されるのではないかと考えられます。

生産緑地は、もともと三大都市圏の市街化地区を中心に指定されているもの。東京都が最も多く、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、大阪府で全体のおよそ8割を占めています。この地域で土地が過剰に供給されると、需給関係の崩れや、土地の値下がりが懸念されます。それがいわゆる「2022年問題」ということです。

生産緑地の多くが宅地や賃貸住宅になると、土地の価格や賃料が低下する可能性も。土地活用には少なくない影響がありそうです。


Point 3 2022年問題に備えて、早目の情報収集と準備を


2022年問題は土地活用への影響が大きいため、今から準備しておくことが大切です。生産緑地を所有している方は、農業を継続する、宅地化や賃貸住宅経営に活用するなど、さまざまな選択肢があります。ご自身のライフプランに基づいて、周辺の不動産市場の動向に気を配りながら、どんな活用法を選択するか早めに検討しておきましょう。

生産緑地以外の土地を所有している方や、これから土地を購入して土地活用を考えている方も、近隣の生産緑地の状況を調べておくことは重要です。自治体や土地活用のパートナーとなる会社から、情報を集めておくといいでしょう。

所有する生産緑地をどうするか、今のうちからご家族と一緒に話し合っておきましょう。生産緑地を所有していない方も、指定解除後の影響は大きいため、アンテナを張って2022年に備えてください。



ここがポイント!

生産緑地の指定解除は、もう間近に迫っています。指定解除後は多くの選択肢がありますので、しっかりと把握し、ご自身やご家族にとって最適な選択をしてください。生産緑地以外の土地をお持ちの方も、周辺の生産緑地の状況は把握しておきましょう。








大切な資産を守るために!賃貸住宅経営でお手持ちの土地の活かし方がわかるガイドブックをプレゼント。

土地の有効活用方法のひとつである賃貸住宅経営のメリットを、税金面を中心にわかりやすく解説。また最新の都市農地税制とその対応策についても掲載しています。





専門スタッフが、ご相談にお応えします!

・相続・二次相続を心配している
・親が住んでいた家が空き家になっている
・土地の草刈り等の管理に嫌気がさしている
・もっと参考になる現場が見たい
等々、土地活用のプロである積水ハウスのスタッフにお気軽にご相談ください。


【ご案内】
メールマガジンの配信停止やメールアドレスの変更をご希望の方は、 こちらより、お手続きをお願いいたします。