周辺物件との差別化につながり、付加価値のある共用部の実例をプロが解説します。
シャーメゾン土地活用メールマガジン 土地活用 サクセスマガジン VOL.128 入居者に支持される共用空間のポイントを、建築のプロが解説!

冬は空気が乾いて、のどや肌が乾燥しがちです。しっかりと保湿をしていきましょう。今回は、豊かな緑や充実した設備を備え、入居者に選ばれる共用部の実例を取り上げます。

土地活用 サクセスマガジン VOL.128
入居者に支持される共用空間のポイントを、建築のプロが解説!

土地活用 サクセスマガジン VOL.128 入居者に支持される共用空間のポイントを、建築のプロが解説!

賃貸住宅の共用部は、入居者の満足度を上げ、ここに住みたいと思わせる重要な部分。さまざまな付加価値を持たせることにより周辺物件との差別化にもつながります。今回はシャーメゾンの共用部の実例を取り上げ、建築のプロである佐川さんにそのポイントを解説していただきます。

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今回教えてくれるのはこのガイド:All About「家を建てる」ガイド 佐川 旭氏 一級建築士、(株)佐川旭建築研究所 代表取締役。住宅だけでなく、公共建築や街づくりまで手がけ、間取り博士とよばれるベテラン建築家。著書多数。ベトナム、ラオスにこれまで15年間で300校超の学校を建築。


Point 1 立地の特性に合わせて中庭を配した、緑あふれる共用空間


1軒目は、屋内共用廊下タイプの物件です。自然豊かな丘の上に建つという特性を活かして、「山」と「池」をイメージした2つの中庭を設置。山の庭と池の庭の間は、川のように見せる砂利でつなぎ、橋に見立てた共用廊下とテラスが横断しています。共用部には陽が差し込み、風が抜けて四季を感じることができます。

エントランスは2層の吹き抜け空間で、オートドアの向こうに中庭を見せるよう演出。

大きなガラス越しに中庭が見え、共用空間に明るい光が差し込みます。

両サイドに「山」と「池」の庭を設け、横断する共用廊下は橋をイメージ。

  「家を建てる」ガイド・佐川さんのチェックポイント
歌舞伎舞台のような共用廊下がダイナミック

「山」から「池」の庭に流れる川を砂利で表現し、そこに共用廊下を橋に見立てるのは、まるで歌舞伎舞台の花道のよう。地域の見慣れた風景を表現した共用部は、住む人に安心感と心地よさを与えるでしょう。
内と外が一体感をもってつながったダイナミックな空間は、一般的な賃貸住宅には見られないような高級感を感じさせます。共用部は、移動空間において起点となる場所なので、毎日快適な入居者の生活スタイルを作ってくれると思います。

Point 2 敷地の10%を緑地とした、光があふれ四季の感じられる空間


2つ目は、駅前の区画整理地という好立地にある屋内共用廊下タイプの物件です。共用部にはテレワーク対応のラウンジがあり、吹抜の大きな窓で中庭とつながって自然光が差し込みます。敷地面積の10%を緑地として確保し、住まう人が豊かな緑と四季が感じられるだけでなく、照り返しによるヒートアイランド現象の抑制にも役立っています。

2層吹抜のラウンジにはカウンターデスクを備え、在宅ワークにも対応。

共用廊下からアクセスできる、豊かな植栽のテラス空間。

夜はテラスもライトアップされ、間接照明とともに落ち着いた雰囲気に。

  「家を建てる」ガイド・佐川さんのチェックポイント
コミュニケーションを生み出す共用部が、家族や子供たちの心象風景になる

賃貸住宅の居室は入居者個人の空間となりますが、外観や共用スペースはそこに暮らす人全体の意識を左右します。この物件は賃貸住宅としては珍しく、緑地面積を10%確保し、2層の吹抜ラウンジやカウンターデスクなどを採用するという画期的なスタイルになっています。
中庭や植栽テラスで四季を感じられること、さらには夜のライトアップなど、家族で過ごす時間や思い出は非常に大切です。子育て世帯であれば、子供たちにも心象風家としてこの住まいが刻まれるのではないでしょうか。

Point 3 教育とコミュニケーションをテーマにした、充実の共用部


3つ目は文教地区にある、店舗併用の大型賃貸住宅です。ラウンジには読み聞かせもできるライブラリーを併設し、絵本や大人向け趣味の本などを専門家がセレクト。吹き抜けのラウンジの2階部分には在宅ワークもできるスペースを完備し、エントランス横にはWEB会議や小規模イベントなどにも使用できる多目的なシェアスペースを備えています。

ライブラリーで子供の手に触れる家具は、無垢材のオリジナルデザインに。

吹き抜けラウンジの2階は在宅ワークもできるスペース。

シェアスペースは、イベントや趣味の教室などさまざまな目的に利用されています。

  「家を建てる」ガイド・佐川さんのチェックポイント
共用空間の場づくりが、その建物の肝になる

建築は、空間の中にさまざまな「場」を作ります。専有部だけでなく共用部の「場」をどう構築していくかが、その建物全体の肝にもなるのです。この物件は、吹き抜けが「見せ場」、ラウンジの2階のワークスペースが「隠れ場」、ライブラリーが「遊び場」、シェアスペースが「逃げ場」となっています。賃貸住宅としては、信じられないような豊かな場づくりがなされていると思います。
これらの場は、入居者同士の交流をより活発にして、文教地区にふさわしい空間構成で親しまれていくのではないでしょうか。


  「家を建てる」ガイド・佐川さんの最後にひと言
心地いい距離で、人との触れ合いができる共用部が支持される

個の時代になりつつある社会ですが、その反面、人との触れ合いやゆるやかな関係性が作れる共用空間が暮らしの中に存在するのは、非常に大切なことです。今回の実例のような共用部は、入居者に豊かさを感じさせ、他物件との差別化にもつながっていくでしょう。






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